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Enjoy 育児♪

なが~い出産




【なが~い出産】



私の漠然とイメージしていた出産って、あら?これって陣痛?って始まって、
そうかと思ったらどんどん陣痛が強くなって、そして生まれる!!って感じ。
私のはそうじゃなかった。想像とまったく違った。


最終的に陣痛始まってからかかった時間、44時間58分!
はあ。。今考えても長かった・・・。

なんだか痛いな、と思い前駆陣痛か?と思ったけれど、同じような間隔で訪れ痛みも増す。
でも始めての事。ほんとにこれがそうなのか、どうなるのか検討もつかない。

20分間隔から夜には10分間隔に。
産院に電話するけれど、私の声と様子から、まだ元気そうだから来なくていいと言われる。
でも、だからって眠れるもんじゃない!
生理の重いのの、さらに重くて重い感じ。
しかもお腹から腰やら背中も痛い。
それが定期的にやってくるんだもん、眠れない。
うとうともほとんどできないまま、朝を迎える。
明け方は7分間隔だった。

産院に200.5.15  AM6:30到着。
入院着に着替え(ブラはずしてって言われて、こんなすけすけで廊下歩くのか?
とこの期に及んでかなり恥ずかしかった私。)
このとき子宮口はまだ2cmだった。
帰れと言われたら帰りたかったけれど、助産士さん曰く、
どんどん進む人もいるから一概にまだまだとは言えない、
ということだった。
このとき浣腸も済ませる。

AM9:00 まだ2cm。やっぱりまだまだか?
4分間隔が続き汗びっしょり。昼前に勧められてシャワーを浴びた。
この後、時間がまちまちに、そして、痛みもまちまちに。
どうなってるの?どんどん痛くなって短くなるんじゃないの?
激痛もあれば、痛みがほとんどなく張るだけもある。
う~ん、神戸の旦那を待って出てくるつもりか??

昼前になって、4分のまま。
すごく痛いのに、ランチは全部たいらげてしまった。
しっかり食べておかないと出産できないし!と思って。
食後の回診、子供は下がっているけど、子宮口自体が下がらず3cm。
痛みは増して、思うように動けない。
めちゃめちゃ眠いのに眠れない。

絶対動いたほうが陣痛が進むとわかっていても、痛みがあるとそうそう動けない。
午後、陣痛間隔は相変わらず、まちまちで痛みもまちまちだ。

夜の回診、まだ3cm。
お腹の子のほうがつらいのかもしれない。
でもまだあったことないのに、子供のほうがつらいだろうなんて、
そんな殊勝なことは思えない。
夕食はさすがに食べられなかった。
刺すような腹痛、重く痛い腰、下半身がわけわからない。
夜中は、結局またほとんど眠れない。
陣痛逃しのボールによっかかったり、抱えたりしていた。

さすがに強気で前向きでなんとかなるさ!の私も凹み気味。
どうなるんだ??

2003.5.16 AM3:00の時点で、相変わらず3cm。陣痛は強くならなくなり、不規則。
眠れない。
AM4:00過ぎた頃、突然陣痛が変わった。
散らすなんて無理!「いって~~~!!」と思わず声も出る。
でも間隔は相変わらずまちまちだった。

AM9:00の回診、8cmだった。やっとやっと!でもまだ全開じゃない。
助産士さんに、好きなようにいきんでいていいと言われる。
え??よく、いきまないで!とは聞くけど、好きにいきんでいい?
しかも誰かそばにいるわけじゃなく、勝手に?
本当にいいの?
不安でいっぱい。でもやるしかない!!
廊下で、看護士さんが「動いてないから進まないのよ。」なんて、私のことを言っている人がいた。
じゃああ、変わってみろ!痛いんだぞ~!私だって!
寝てなくて動くのだってつらいんだ!
初めてのことでわからないんだから、だったら言ってくれればいいじゃん!
昨日聞いても、誰も答えてくれなかったんだよ!
痛いし、暑いのに、むかつくのだけは一人前だった。
いきみも、パニクってたのもあって、よくわからないけれど、陣痛が来たら、
とりあえず、四つんばいになっていきんでみた。
この後は激痛が続いた。
間に微弱なのもあったけれど。
一人っきりで、ベッドの上をのたうちまわっていた。

陣痛の間、気づいたらほとんど一人きりだった。。。
助産士さんに、プレッシャーになるから家族は出て行ってと言われたからだ。
でもこんなに長く、つらいなんて、誰かが少しでもいてくれたらまぎれるのに・・・。
後から知った、これが微弱陣痛って奴なのね。
私の母も私を産んだとき、微弱陣痛だったらしい。

AM11:30 まだ8cm。
3人いる助産士さんの中で、一番長く見てくれて、ソフト感じの人に、
体力も心配だし、朝から進まないから午後人口破水させようと言われた。

昨日は12時前にでたランチがまだ来ない。
痛いのに、お腹は空く私。げんきんだなあ~

ランチを食べないまま、12:00 人口破水させる。
「破水したら、絶対進むから!がんばってね!」
そう言われて、子供もがんばってるんだ!私も!やっとそう思えた。
トイレは行っておいたほうがいいと言われてトイレへ。
ところが、トイレへ入ったら動けない!全然動けない!
痛い、痛すぎる!!!
何分いたんだろう?短いのかもしれない。
部屋へ戻る廊下がたった5mなのに、長い!
進めない。やっとの思いで着いた部屋。でもベッドにあがれない。
もうほんっと、痛みでわけわからなくなって、夢中でナースコール。このとき12:30だったと思う。

「良かったね!全開したよ!お産できるよ!よくがんばったね!分娩台へ行くよ」
で、なんで歩いていくんだ~~!って気分だった。
陣痛の間隔が短くて、合間に歩こうとしても、すぐ止まらないとつらい。

やっとの思いで分娩台へ。いろいろな処置をしてもらってる間に、実家へ連絡してくれた。
陣痛は、このときも結局痛みがまちまち。
NSTをつけているので、今いきんで!と言われるけれど、
弱い痛みを感じなくなっていて、え?今陣痛来てるの?という気分。
しかもいきみ方が違うと言われて、じゃあ私の午前中一人いきみはなんだったんだ。
体力が本当に限界で、昼も食べてないから、力が入らない。
気持ち悪くて何度も吐いた。
深呼吸もできない。結局呼吸器もつけた。
いきみ方はすぐこつをつかんで助産士さんに◎をもらった。


カーテンで仕切られた隣の分娩台でも出産があり、
こっちがはやそうよ、なんて、全員私のところからいなくなる。
いなくなったり戻ったりはしていたけれど、
いない時間の方が長かったんじゃないだろうか?
隣が生まれたのは、私の10分前。
助産士さんは、一人でいったりきたり。

こんな誰もいない時間ってあるもんなんだ・・・・。
初めてだから、心細くてしかたなかった。

赤ちゃんの心拍はNSTでわかるけれど、いきんでいる間は止まる。
それだけなら良いのだけれど、私の子は、そうじゃないときも止まり、だんだん弱まってきていると言われた。

会陰を切らずに出産できるかも、と言われてたけれど、子供が危険なので、切ることに。
お腹に居るときに小さいと言われ続けた私の赤ちゃんは、
本当に小さく、切ったとたん頭をだし、肩が少し出た時点で先生がひっぱった。
ズルン、という感触だった。

小さい赤ちゃんだった。
しかも紫色、いや、白かった。
そして、泣かない。
しばらくして、小さな声で一声、「ふえ」。
後で、廊下で妹が撮ってくれていたビデオを見ても、生まれてから泣くまでかなりの時間がかかっていた。
13:58 2580gの男の子だった。

体を軽く拭いたら、後処置を受けている私の胸元に抱いた。
小さくて、かわいい。
コアラのようにぴとっとくっついて、ふぎゃふぎゃ言っているけれど、
疲れているようで眠ってしまい、おっぱいを口に含むのを拒否。
そりゃ疲れたよね、長かったもんね。

処置が終わったら、分娩が混雑しているので、また部屋へ移動。
移動してからもまたずっと胸に抱いていた。

どこで調べたかパパが調べてきた。5月16日は”旅の日”。
パパやママと同じく、旅が大好きな子になるんだろうね。

44時間58分、私の長い出産がやっと終わった。


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